イノセントワールドのサビ前のG♯7に使用されているスケールは何なのか? [セカンダリードミナントを使用したテクニック]
こんにちは(^◇^)
今回は前回の記事の続きで、ミスターチルドレンのイノセントワールドの分析をしています。
サビ前のG♯7に注目して来ましたが、今回はどの様なスケールが使用出来て、この曲では何のスケールが使用されているか?
この辺りの解説をしていきます。
まずはコードとメロディ譜をご覧になって下さい
G♯7の部分のメロディは「C♯→Cナチョラル→C♯→D♯」と進行しています。
リズムは全て四分音符になっています。
ここで注意して欲しいのがCナチョラルはB♯で考えるとスケールを考える時には混乱せずに済むかと思います。
では、まずは何のスケールが使用出来るか?
ここから考えてみましょう。
まず、この曲のKeyはEになります。
そうなるとG♯7は度数で考えるとⅢ7です。
次に考えるのはⅢ7に使用出来るのはスケールは何か?となる分けですが、これは知識として知っている必要がありますので知らない方は、ここで覚えておきましょう。
Ⅲ7の場合、基本的には4種のスケールを使用致します。
具体的にはオルタード、HMP5、MMP5、コンビネーションオブディミニッシュとなります。
どの様な音階なのか?の部分はここでは省略させて頂きます。
どんな音階なのか?知りたい方はYoutubeで紹介していますので参考にして見て下さい
こちらからアクセスできます。
では今回のイノセントワールドのG♯7に使用されているスケールは何なのか?
分析していきましょう。
メロディは「C♯→Cナチョラル(B♯)→C♯→D♯」と音数が少ない為、一つのスケールに絞るのは難しいでしょう。 G♯から見ると「C♯は4度、Cナチョラル(B♯)は3度、D♯は5度」になります。
これを先ほどのスケールで考えた時に当てはまるものは何か?と考える分けですが、今回のケースはHMP5、MMP5の可能性が考えられます。
すべての音がコードトーンですから仕方がないですが・・・
この様な分析方法でどんなスケールが使用されているか?ある程度絞り込む事ができますので、みなさんも参考にしてみて下さい
セカンダリードミナントの偽終止を効果的に使用する方法!その2 [セカンダリードミナントを使用したテクニック]
こんにちは(^^)
今回の記事は前回の続きとなりますが、G♯7が何故有効なのか?この部分に注目をしていきます。
ではまず、G♯7→Aのコード進行の部分のそれぞれのコードトーンを見てみましょう。
G♯7→Aのコード進行のサウンドはこんな感じです。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
では具体的な説明をしていきましょう。
まずG♯7のコードトーンが「G♯、B♯、D♯、F♯」になっています。
次にAのコードトーンは「A、C♯、E」となります。
G♯7の3つの音が次のAのコードトーンに対して半音で動いていると思いませんか?
「G♯はAに、B♯(C)はC♯に、D♯はEに」すべての音が半音で上行している事が分かります。
音楽の世界ではこのような音の進行はスムーズな進行となっていて聴いている側に良い印象を与える効果があるため良く使われる手法です。
良くルートの音だけを見て半音に進行される手法は良く耳にすると思いますが、今回の様にコードトーン全てを見て半音進行させる手法は知らない方も多いと思うので覚えておくと直ぐにでも実践に活用出来るかと思います。
次回はG♯7に使用出来るスケールを解説をしていきます。
これが分かる事によって解説曲のイノセントワールドが何のスケールを使用しているか?がある程度、絞る事が出来ます。
音楽理論を学んでみたい!そんな方はこちらをご覧になって下さい
それでは次回も楽しみにしていて下さい(^◇^)
セカンダリードミナントの偽終止を効果的に使用する方法!その1 [セカンダリードミナントを使用したテクニック]
こんにちは!
ブログ開設から大分時間が経過してしまいましたが、第1回目の記事を書いていきます。
第1回目は「セカンダリードミナントを効果的に使用する方法」に関して紹介をしていきます。
セカンダリードミナントを理解している事が前提ですので、ある程度の知識があるとより理解度が高まります。
僕の方でもYoutubeにてセカンダリードミナントの解説をしていますので参考して見て下さい
セカンダリードミナントの動画について1
セカンダリードミナントの動画について2
すでにセカンダリードミナントを理解している方は、このまま読み進めて下さい
実際にこのテクニックは良く見る手法ですので、みなさんも、ぜひ自分の物にして活用して見て下さい(^^)
今回、題材にする曲はミスターチルドレンのイノセントワールドと言う曲を使用してテクニックを紹介していきます。
かなり古い曲なので知らない方もいらっしゃるかも知れませんがYoutubeで検索すれば直ぐに出てきますので曲を知らなくても知る事が出来るので大丈夫です。
こちらでも動画をはっておきます。
この曲のどの部分を紹介していくかと言うとサビ前の小節に使用されているセカンダリードミナントになります。
このセカンダリードミナントがどの様な効果で理論的視点で見ると、どの様になっているか?を紹介していきます。
ではまず、この部分がどうなっているかコードとメロディで確認をしてみましょう。
この部分だけをピアノで弾くと次の様に聴こえます。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
注目していく箇所はサビ前のG♯7の部分になります。
このコードがどの様なコードで、どんな効果を出しているか?これを説明していきます。
もし、この部分がG♯7では無く、ダイアトニックコードのB(Vのドミナントコード)だとどうなるか?
こちらも見ていきましょう。
※G♯7部分の原曲のメロディーはコードと兼ね合いでBの時では使用せず、こちらのパターンでは全休符にしています。
■コードとメロディ譜
上記譜面のピアノのみの音源
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
恐らくほとんどの人が原曲の方が良く聴こえたのではないでしょうか?
まずはセカンダリードミナントを使用した場合とそうでない場合の違いを感じて頂ければ幸いです。
次回はG♯7使用することで具体的にどんな効果が出ているか?を詳しく説明をしていきます。